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執筆者の写真Kensuke Suga

ビワの葉のビア

◆びわ茶

 びわ茶は江戸時代には健康増進や疲労回復のために庶民に親しまれてきました。解毒作用があり美肌効果もあり、生薬として咳止め、下痢止め、制ガンの作用もあると言われています。

◆びわ茶エール

 淡路島は枇杷が名産品でもあり、その葉もたくさんあります。そこで、2024年の春ごろに弊社初の変わり種ビールとして枇杷の葉を使用したびわ茶エールを仕込みました。初仕込みでは製品として販売されているびわ茶と、山にある枇杷の葉を乾燥させてビールに使いました。びわ茶はあまり癖がなく、きれいな色味を着けられたらよいぐらいに考えていましたが、杏露酒や桃酒のような果実酒を思わせるフルーティな仕上がりになりました。



◆灘びわとの出会い

 第二弾をいつか仕込みたいと思っていたのですが、びわ茶を購入すると高額なので中々仕込めずにいました。が、南あわじの灘地域に住む方から灘の特産で灘びわがあると伺い、その枇杷農家さんが葉っぱを持て余しているとのことでご紹介いただきました。大正時代から生産が始まった灘びわ。南側を向いた急斜面で育てられるびわは甘みが強くてみずみずしくていくらでも食べられるまさに特産と呼ぶにふさわしい逸品。その生産は簡単なものではなく、ひたすらに枝を剪定し、猿や鹿との闘いの連続です。剪定した枝も放置しておくと鹿が集まってくるので厄介もの。早め早めに野焼きしていしまいます。

 そんな邪魔な枇杷の葉も弊社にとっては宝の山!いくらでもいただいてよいとのことで、今後は仕込みに困ることはなさそうです。



◆ビワの葉のビア  そんなこんなでびわ茶エールの第二弾が2024年11月に完成しました。いただいた葉は洗浄して干して使用しています。これまたフルーティに仕上がりまして、ビールというより果実酒を思わせる仕上がりになりました。あまりお茶感もないのでタイミングをみて「びわ茶エール」から「ビワの葉のビア」に変更し、定番品として島内を中心に販売していければと思っています。このビワの葉のビアをベースに今後はホップをたくさん使用したIPAスタイルや、酸味のあるサワーエールなども機会があったら挑戦したいところです。

◆アップサイクルビール

 そう、お気づきになった方もいらっしゃるかもしれませんが、アップサイクルビールです!本来不要とされるものや価値のないものをなんかこう、いい感じに原料にして再利用することをアップサイクルというらしいです。説明がアップアップです。そう考えると弊社のかぼちゃアンバー(かぼちゃの規格外品を使用)やツカレモーンサワー(レモンの規格外品や売れ残りを使用)もアップサイクルということなのかもしれません。クラフトビールはSDGsの達成にも役立っているんですね。まだまだ可能性がありそうです。世の中には様々なアップサイクルビールがあるのでぜひ皆様も探して飲んで環境に貢献しましょう!  セカイカエール!

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阿ヮ万

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