2024年8/29夜。台風10号(サンサン)が近づき、南あわじに線状降水帯が発生。
道路の水没に備えて阿万吹上田尻の醸造所を18時前に離れ福良の家へ⛈️
20時頃に案の定阿万地域の停電。阿万の皆様から「停電してる!」「大丈夫か!」とのご連絡をいただきました。
阿万以外の皆様も警報をご覧になったようでお見舞いのご連絡ありがとうございました🙇♂️関西電力の停電情報ページによると阿万地域で750世帯ほど停電している模様。
23時前頃「復旧した!」との連絡を受けて、同ページをチェックすると停電は20世帯ほどに減っている。雨も止んでいるので醸造所へ向かう。前回は停電で冷却水を冷やすチラーが止まって大量のビールを腐らせてしまった🧟復旧しているならチラーの電源をなるべく早く入れたいところ。
集落へ下る一本道は山から流れる水でスプラッシュマウンテン状態。車が跨げないぐらいの大きめの石も散乱している。ヘッドライトを装着して車から降りて流れに足を取られぬよう気を付けながら石を除けて下っていく。
坂を終えると水没した道路。ズボンを脱いで水の中を進む🤽後で水位を測ってみると90㌢。いやー冷たかった。泳げば速いんでしょうけど、上半身濡らしたくないもんね!
やっと醸造所に着くも真っ暗で、どうやらまだ停電している20世帯の区域らしい。
また停電情報ページを見るとそれもAM2:50に復旧予定。どうしようもないし寒いのでまたジャブジャブと戻り一旦帰ろうと車に乗って坂を登る。上では関西電力さんが作業をしていて、復旧の時間を聞いてみる。話し掛けたお兄さんが責任者の人を呼んでくれる。
「落雷が原因と分かったので、この会話を終えて僕が現場着いたら復旧しますよ😎」
いやー、シビれた。大変だろうに余裕がある。これぞ職人です。
ちなみに停電の原因が落雷ではなく倒木などが電線に触れる等の場合(ここでは時々ある)で、電線が切れるなどして水没した道に使っていたら本当に痺れていたようです。
逸れましたが、職人さんがそう言うなら待とうと20分ほど待って関電の車が次の現場?に行ったのを見てまた坂を下る。
まだ真っ暗だけど、きっと復旧していると信じてまだジャブジャブ進む。その途中で敷地内の照明が灯る💡深夜1時のエレクトリカルパレード!
(↑醸造所壁の照明)
チラーの電源を入れてジャブジャブ帰る。
翌日分かったのですが、ご近所さんが夜中にも関わらず海に排水するための水門を開いていてくれました。そうでなければ水嵩はもっと増して、胸ぐらいまで浸かって、更に醸造所にも浸水していたかもしれません🙏
たくさんのヒーローに助けられた夜でした。
さて本格的に今後の対策を考えていかなくてはいけません。まずはお金を貯めて蓄電池を購入したいです。
それと水没した道をスムーズに歩けるようにルンギーの導入を検討しなくてはいけません。ブルワーは一時期バングラデシュで暮らしていたのですが、リクシャー(人力車、現地の主要な交通機関)を引く人々はルンギーというスカートのような腰布を巻いているのですが、多少の水没ぐらいなら捲り上げて仕事をしていました。災害や暴動が多い中でもたくましく生きる人々の逞しさを思い出す夜でした。
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