シュリョウメンーキョ
- Kensuke Suga
- 10月17日
- 読了時間: 4分
◆シカヲコロース
過去のブログでも書いてきましたが、年々増殖し悪化の一途を辿る獣による災禍。農作物への被害、交通事故、マダニ、死骸の不法投棄、そして醸造所も危険に晒される水害も鹿による山の草や根の食い尽くしが要因の一つのようです。
戦わねばならない。これは私の狩猟免許を取得するまでの物語です。
◆免許の種類
狩猟の免許といってもその方法によって4種類に分けられます。①網猟②わな猟③第一種銃猟②第二種銃猟。①網猟は網を使った狩猟で鳥を獲ります。②わな猟はくくり罠や”はこ罠”といった罠で獣を獲ります。③第一種銃猟は散弾銃やライフル銃など火薬を使用した銃と空気銃が使えて④第二種銃猟は空気銃のみとなります。事前の講習会もあって1種類受けても3種類受けても料金は一緒(因みに南あわじ市はこの講習会の受講費は負担してくれます)で、試験は何科目受験しても一日で終わるので全て受けることにしました。鹿との戦いには罠と第一種銃猟だけでいいのですが、お腹が空いたときに鳥とか網で獲れたらかっこいいですよね。畑で獣害防止ののり網なんかは張ってますので狩猟の中では一番親しみやすい武器でもあります。

◆試験
試験を申し込むにあたり、まずは医師による診断が必要です。どこの病院でも診断をしてくれるのですが、銃猟を受けようとする場合に関しては引き受けてくれない病院もあるとかで、実績のある病院を調べて受けます。特に問題はありませんでした。
並行して講習会も申し込んでいきます。講習会は座学で半日、網・わなで半日、翌週に銃猟でもう半日という感じでした。①網②罠③銃でそれぞれ適正検査(運動機能や視力)、知識試験(選択問題)、鳥獣判別試験(次々と出される絵を見てその狩猟方法で獲ってよい鳥獣かどうかを判別)、実技試験があります。
しっかりと問題集を2周解いて、鳥獣の絵もきちんと記憶して、実技はやはり銃(点検、分解・結合、装填等々の取り扱いや距離の目測)だけが難しいのでしっかりとシミュレーションして試験に臨みました。
午前中に3猟法分の知識試験と適正検査と終え、昼から3療法分の鳥獣判別も難なくクリア。あと簡単な網と罠の実技を終えて、最後に最難関の銃の実技のみ。実技の一発目は「わな」。「罠」。はこ罠を選んで開けるだけ。事前講習でも簡単だったのに…はこ罠を開けられない!パニックになり制限時間の3分が過ぎてしまいました。なんてことでしょう。
しかし落ち込んでいる暇はない。しっかりと気持ちを立て直して網と銃の実技試験を終えます。こちらはなんら問題なく合格でした。
絶対に問題ないと思っていたところで躓いてしまいました。油断。慢心。こんなところに落とし穴が。罠だけに。(落とし穴は禁止されている罠🚫で、落とし穴を用いた狩猟は禁じられています。)しかしこれから繰り広げられる自然との戦いでこんなことがあってはなりません。試験には落ちたもののそこに気づけたという部分ではいいハンターになれる気がします。伸びしろですね。来年罠にリベンジします。
こうして世にも珍しい網と銃が使えて罠を扱えない珍しいハンターが誕生しました。まあ鹿はほとんど罠にかからないらしいので銃があればいいでしょう。負け惜しみではないです。落ち込んでなんかないです。
これから猟友会に加入して、警察で銃所持の許可を得ます。今年の猟期に銃を取得するかはまだ決めていませんが、まずは時間を作って射撃場での練習や他の猟師さんに同行なんかをしていきたいです。
◆裏ハンター試験
それと昔読んだ本だとハンター試験に合格したあとに、裏ハンター試験という名目の念能力の取得という課題が課されるそうです。念の系統としては私は強化系っぽいと言われますが、鹿との戦いにおいては放出系がいいかなと思うので、メモリの無駄遣いを言われてもそちらを鍛えていきたいと思います。小学生のころは「俺の両手は機関銃」に憧れていましたし。もしくは特質系。水見式で水を酒に変えられたら醸造家としては嬉しいですね。
ショウモナーイ!




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