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ウミノキョーイ、ヤマノキョーイ

  • 執筆者の写真: Kensuke Suga
    Kensuke Suga
  • 7月31日
  • 読了時間: 4分

◆津波注意報

 2025年7月30日、カムチャッカ半島沖の大地震の影響で、日本の太平洋沿岸各地で津波警報・津波注意報が発令されました。警報は予想される津波の高さが1m~3m、注意報は0.2m~1mの場合に出ます。因みに3mと越えると大津波警報です。まあ何が出ても直ちに避難をしましょう。

 そんなこんなで今回は南あわじにも津波注意報が出ました。海の目の前の醸造所ということでご心配いただいた皆様ありがとうございました。津波注意報が出たときには醸造所を離れていて、そのまま自宅に避難しておりました。夕方戻りましたが現状被害ありません。湾になっているのでダイレクトに波が来ることもないのかなと一先ず安心です。とはいえ避難されている方々もいらっしゃるのでお見舞い申し上げます。週末のタイミングで近くの海釣り公園やキャンプ場が賑わっているときだったら開拓した道が大活躍だったかもしれませんが、大活躍する日が来ないことを祈ります。


◆大鹿警報 

 そして目下危機感を抱いているのは山側です。この週末に南あわじ市のPRイベントのために東京に行ってる間に醸造所前の畑で育てていた夏野菜やホップが鹿さんに食べ尽くされてしまいました。長野のホップ農園さんは鹿が農園に侵入してもホップは食べられたことないとのことでしたが…この集落では天敵もいないこともあり年々数が増え、エサの少ない小さな山で飢えに飢えているのでしょう。

食べられたホップ
食べられたホップ
食べられたピーマン
食べられたピーマン

 元々鹿・猪が多く、畑には鉄柵と、鹿は飛び越えてくるので鉄柵の上にノリ網を囲って飛び越えられないようにしておりました。ホップやピーマンやゴーヤをその畑でプランターで育てていました。ビールシーズンということでちょっと忙しくしている間に畑の草引きをさぼっているとプランターの隙間にびっちりと背の高い雑草が…畑を貸してくれているご近所さんが一旦柵を外してプランターをずらしてトラクターで雑草ごと漉き込むのが早いということで柵と網を撤去しました。雨不足で畑の土はガチガチで(よう雑草はこんな環境で繁殖するもんですわ)、雨が降るの待って、ご近所さんがトラクターで雑草を一掃してくれました。

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ハタケヲスーク!
ハタケヲスーク!

 すぐにプランターを戻して柵・網を張ればよかったのですが、各お得意先への配達・出荷や東京のイベントの準備でドタバタしていて手を着けられず、その間にピーマンは食べられてしまいました。しかしホップは無事だったのでホップは食べないのかなと思いつつも3日間東京へ。 東京滞在中、イベントで販売するビールが足りなくなり、妻に出荷対応をお願いし醸造所へ行ってもらうと「ホップが少し食べられている」との恐ろしいニュース。ちょっと囓られたと思ったら次の晩には一気にいかれました。味を覚えてしまったようです。 鹿さんも生き延びるのに必死ですから文句を言っても仕方がない。鹿さんが食べるくらいに美味しく育っていたんでしょう。 ただ私達もあなたたちと同様に生き延びるのに必死なんです。野菜もホップも時間とお金が、そして生活がかかっているんです。さあ宣戦布告、生存をかけて真っ向勝負に出ます。狩ります。

 醸造所のある田尻の集落では圧倒的に鹿が多いです。それと鹿ほどではないですがイタチ、猪。さん付けはもうしません。人の30倍は鹿がいるのではないでしょうか。鹿を見ない夜はありません。そして人間チームは増え続ける鹿にどんどん劣勢に追いやられています。農作物がやられるのはもちろん、車に当たったら廃車の恐れがありますが、それ以上に怖いのがマダニの媒介です。昨年は同集落に住む方がマダニにやられて意識不明の重体と足を切断するに至っています。避難道の件(過去のブログ参照)といい、不法投棄の件(過去ブログ参照)といい行政の手が届かない地域なので自分の身は自分で守るべく本気で手を打って行かなければなりません。

 というわけで繁忙期でも狩猟免許取得に向けて勉強を頑張ります。冬ごろにはシカヲコ◯ースブルワリーになっていることでしょう。 なんてよく分からないことを言っていると狩猟免許第一関門の精神鑑定で引っ掛かってしまうので気を付けます。ホップや野菜を食べた鹿さんを食べることができたらこれまでの頑張りも無駄にはならないはず。

 セイカツマモール!

 
 
 

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